トルドー首相、ワクチンを完全接種していない人の飛行機や電車での国内旅行を許可しない予定

  

先日8月15日に議会下院を解散し、9月20日に総選挙を実施すると表明したジャスティントルドー首相。

そんな中、8月18日にジャスティントルドー首相は医学的理由が無い上でワクチンを接種しない人々が今後旅行で飛行機や電車を利用できるのかという質問に「No」と答えました。

「カナダ人は、このパンデミックを乗り越える方法は誰もがワクチン接種を受けることであることを知っています。 したがって、医学的な例外がない限り完全なワクチン接種を受けていない人は、カナダの飛行機で国内線を利用したり、列車で州間を移動したりすることは許可しない予定です。」と述べました。

これは、もし自由党(Liberal)が再選した場合、新しい規制を施行する予定とのことですが、対応をどのように行うのかの詳細はまだ不明です。

また、先日8月13日にオマール・アルガブラ(Omar Alghabra)運輸相は、旅行者に対するワクチンの義務化は「遅くとも10月末までに」実施されると述べていました。


photo from covid19tracker.ca

ちなみにカナダではワクチン接種ペースがここ数週間で横ばいとなっていて、COVID-19Trackerによると現時点で初回接種が済んだ適格者は72%、完全接種者は64%となっています。(こちらから確認できます)

The Globe and Mailによると、これは合計で2,430万人のカナダ人が完全にワクチン接種されていることになるとのことですが、ワクチン未接種者が数百万人まだ残っているため、自由党が再選した場合にはこの数百万人が国内旅行できないことになります。

また、8月16日時点のCBCニュースの推定によると、国のほぼすべての地域で十分なワクチン供給量があるにもかかわらず、570万人以上の適格なカナダ人がまだワクチン接種を受けていないとのことです。

逆に保守派(Conservative)のリーダーであるErin O’Toole党首は、保守派に政権交代した場合、旅行者にワクチン接種を義務化しないと語っています。

ただ、ワクチン未接種者が旅行をする場合は、バス、電車、飛行機、または船に乗る前に最近の陰性検査結果を提示するか、 rapid testをパスするような仕組みを作る計画とのことです。

ということで、解散総選挙の結果次第で今後のワクチン接種への対応が変わってきそうです。

最後になりますが、ジャスティン・トルドー首相は、連邦政府は海外旅行のための「国際的に認められた予防接種の証明」について取り組みますが、国内旅行の選択肢は州政府に任せると述べています。

ケベックやマニトバなどのいくつかの州は州でのワクチンパスポートの計画を発表していますが、今後州・準州単位でどのようになるかも注目です。

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