【8/9から米国の観光客を受入再開予定のカナダ】国境警備員がストライキを実施

  

以前もこちらの記事でお伝えした通り、8月9日(月)午前12:01 ET から、「米国市民」と「米国に住む永住者」でワクチン完全接種者の場合は、2週間の検疫無しでカナダを訪問することができるようになります。

つまり、上記の条件を満たしていれば、観光目的の場合でも国境を通過することができるようになります。

ただ、Canada Border Services Agency(カナダ国境サービス庁)の労働者のユニオンが以前よりストライキを予告していたのを、ご存知の方も多いかと思います。

先日、Public Service Alliance of Canadaのナショナルプレジントであるクリス・アイルワード氏は発表の中で、「ストライキを強いられることがないことを心から望み、政府との公正な契約を結ぶために他のあらゆる手段を尽くしました。」と述べていました。

そしてユニオンと政府による新しい契約の交渉がまだ合意に至っていないため、本日8月6日(金)朝から約8,500人のカナダ国境サービス庁の労働者がストを開始しました。

ストといっても、国境警備員の90%がエッセンシャルワーカーとして規定されているので、完全に仕事をキャンセルすることはできず、国境は開いたままになります。

しかし国境警備員のシフトが少なくなり、労働者も残業を受け入れず必要最小限の作業のみを行うようになるため、国境検問所や空港での長いラインナップと遅延、商業入港地、郵便施設などにも劇的な影響がでることが予想されます。

カナダ国境サービス庁の副社長であるDenis Vinette氏も「今回のストは国境での遅延につながる可能性が高く、旅行者はより長い待ち時間を計画する必要があります。」と語っています。

Treasury BoardのJean-Yves Duclos社長は金曜日の朝、「交渉チームの仕事に誇りを持っている」とツイート。また、「私たちはまだ公正で合理的な合意に達することを望んでいる」と述べていました。

ちなみに今回の交渉は、主に以下3つのことに対して行われています。

・カナダの他の法執行官との給与の平等性
・嫌がらせと差別に対するより良い保護
・在宅勤務ルール

ということで、一日も早く両者の納得いく契約内容が決まり、ストが終わることを願いましょう。最新情報はまたLifeTorontoでもSNSでシェアしたいと思います。

▼Public Service Alliance of Canada (カナダ最大の組合の1つ)
Public Service Alliance of Canada (PSAC)

▼Customs and Immigration Union(カナダの税関および入国管理官を代表するPSACの構成要素のひとつ)
Customs and Immigration Unions (CIU)

▼CBC
Border officers begin work-to-rule action as negotiations with government continue Social Sharing

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