ワクチン接種率が一定のラインに達せば、夏は屋外集会、秋に屋内集会も可能になる見込み

  

カナダの最高公衆衛生責任者であるテレサ・タム博士は、ワクチン接種率が今後一定のラインまで増加することで、カナダの人は今年の夏に屋外で、そして秋には屋内でも集会ができるようになるだろうと語りました。

 

今年の秋には、屋内での集まりも可能になりそうです

CBCのこちらのニュースによると、カナダのワクチン接種対象者は、事実上6月末までには少なくとも初回のワクチン接種を受けられるようになります。

そして、テレサ・タム博士は本日5月14日(金)、ワクチン接種者が順調に増加し接種率が一定のラインに達することで、初回接種を受けた人たちは、夏の間、屋外で親しい家族や友人となら交流することができるようになる見込みであると述べました。

さらにワクチン接種計画が今後順調に進めば、秋には屋内の集まりにも戻ることができるとのことです。

 

以下、カナダ連邦政府の「COVID-19: Life after vaccination(新型コロナウイルス:ワクチン接種後の生活)」の内容を意訳してお届けします。

ワクチン接種を受ける人が増えると、病気になる人が少なくなります。 あなたがワクチンの効果を得るとき、あなたは自身のコミュニティをより安全にするので、特定の措置が解除され、私たちは安全に集まることができます。


(春)
症例数は多く、ワクチン接種率は低い状態です。

あなた自身、家族、そして地域社会を安全に保つために、予防接種を受けているかどうかにかかわらず、地元の公衆衛生のアドバイスに従い続け、個々の保護措置を維持してください。

制限を解除する前に、より多くの人々がワクチン接種を受ける必要があります。

接種の予約をするのに助けが必要な友人、家族、隣人に手を差し伸べてください。

家にいてください。
安全にしてください。
予防接種を受けてください。


(夏)

症例数は少なくなり、初回のワクチン接種率は高く、2回目のワクチン接種を受ける人も増加します。

もしワクチン対象者の75%が1回の接種を受け、20%が2回目の接種を受ける場合、お住まいの地域の状況に応じて制限が解除され始めますが、それでも地域の公衆衛生のアドバイスに従い、身体的な距離やマスクの着用などの個別の対策をする必要があります。

そして、家族や友人との小規模での屋外集会を楽しめるでしょう。

人込みを避ける必要はありますが、以下のこともできるようになる可能性があります。

キャンプに行く
ハイキングに行く
ピクニックをする
パティオで楽しむ


(秋)

症例数は少なく、2回目のワクチン接種率が高くなります。

もし、ワクチン対象者の75%が2回目のワクチン接種も受けている場合、地域の公衆衛生はより多くの対策を講じることができ、あなたはあなたの家の外の人々と一緒に屋内でより多くの活動をすることができるはずです。

ただし、COVID-19は排除されないため、いくつかの公衆衛生対策に従う必要があります。

あなたは以下に参加することができるようになる可能性があります:

大学
インドアスポーツ
(屋内での)家族の集まり

ということで、上記のHealth Canada and PHAC の投稿によると、5月8日時点で既にワクチン適格者となるカナダに暮らす人の約50%が初回の接種を受けたことになります。

ただ、上記にもある通り、「すべての成人の75%が少なくとも初回のワクチン接種を受け、20%が2回目のワクチン接種を受けた場合にのみ、州は公衆衛生制限を解除し始めるべきである」とのことなので、より多くの人々がワクチン接種を受けるまでは、引き続き現在の規制が続きます。


photo from カナダ連邦政府  
PDFファイルはこちら⇒

テレサ・タム博士によると、「Covid-19症例数は現状まだかなり多く、ワクチン接種率は低すぎる段階なので、今の公衆衛生対策を廃止することはできない」とのことです。

また、「初回のワクチン接種を受けた人も、今後カナダのワクチン接種率がより高まるまでは、他の人(≒コアバブル外の人と)濃厚接触はするべきではない」と注意喚起しているので、引き続きお気を付けください。

いかがでしたか?現在オンタリオ州では在宅命令が出ていますが、カナダ西部のBC州では現時点で屋外であれば10人までの集会は認められていたりと、州によって規制レベルの差があります。

そんな中でも、ワクチン接種率が高まることで、今年の秋頃には屋内でも友人たちと集まってワイワイできそうな可能性が見えて、カナダ在住者にとって嬉しいニュースとなりました。

今はまだ春の段階、そしてオンタリオ州では在宅命令が出ている最中なので、引き続き対策を心掛けて安全にお過ごしください。

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