カナダといえば人種の多様性で有名で、移民大国と呼ばれることもしばしば。
そんな中、2021年~2023年にかけての移民レベルプラン(Immigration Levels Plan)が発表となりました。
カナダは今後3年間で合計120万人以上の移民を受け入れる予定です!
カナダ政府、国の経済を立て直すためにも今後より移民を受け入れる予定であることを発表
2020年10月30日、カナダ移民局大臣であるマルコ・メンディチーノ氏は、2021年から2023年の3年間で、移民レベルでの経済回復を目指す計画を発表しました。
Our new immigration levels plan for 2021–2023 sets out a path for responsible increases to the number of immigrants to help the Canadian economy recover from #COVID19 and lay the foundation for future growth. Highlights of the plan include: THREAD pic.twitter.com/57OlnYU6oz
— IRCC (@CitImmCanada) October 30, 2020
この計画では、カナダ国内の移民受け入れを増やすことで、新型コロナウイルスにより引き起こされたパンデミックから経済的に回復できるようにすることを目指します。
カナダの将来的な成長の促進とともに、より多くの中産階級のカナダの人々に雇用機会の創出をもたらすことも大きな目的です。
カナダ移民局からのニュースリリースでは、移民に関して以下のように記されていました。(意訳)
私たちのヘルスケアシステムでも、カナダの人々の安全と健康を維持できているのは、数多くの移民の方々のおかげです。
情報技術を提供する企業でも農業においても、多くの移民の皆さんがもつ才能により、カナダは現在のような状況でも物資の供給やビジネスの拡大が可能となり、カナダ人に多くの新たな雇用の機会が創出されました。
また、カナダ移民局によると、パンデミックによる渡航制限や実際に受け入れできる人数制限等により、過去数か月において実際の受け入れ数が目標数を下回っているのが現状。
そのため、政府はより多くの移民を受け入れることで労働力不足の深刻なギャップを埋め、世界の舞台でカナダの競争力を維持する必要があると考えています。
そのためカナダ政府は今後3年間(2021~2023年)において、
・2022年 ⇒ 411,000人
・2023年 ⇒ 421,000人
※カナダ人の健康と安全を最優先として、移民者の歓迎の際は引き続き公的医療機関のアドバイスに厳密に従い続ける予定です
という移民受け入れ数の目標を定めました。
ちなみに参考までに、以前での計画では2021年に351,000人、2022年に361,000人の受け入れを目標として設定されていました。
新しい移民レベルプランに含まれるものは?
An increase in admissions over the three years of the plan to make up the shortfall in 2020. pic.twitter.com/O2JKLmcN4e
— IRCC (@CitImmCanada) October 30, 2020
新しい計画に含まれるものは以下の通りです。
A focus on how immigration can help our economy, with approximately 60 per cent of immigrants to be chosen under economic immigration programs. pic.twitter.com/Yh7SMhAB6p
— IRCC (@CitImmCanada) October 30, 2020
A continued focus on innovative approaches where communities and businesses are encouraged to work together to welcome immigrants in communities across the country to help meet worker shortages. pic.twitter.com/En6FnPUBwx
— IRCC (@CitImmCanada) October 30, 2020
まず、2020年に移民受け入れ目標数に達成できなかった分が、これからの3年間で補われる予定です。
より経済成長に焦点を当てて、移民全体の60%をエコノミークラスに分類される移民カテゴリーからの申請で受け入れる方向です。
引き続きコミュニティに根付く多様性のある労働力と、地域ごとに異なる需要と必要とされる革新に焦点をあてていく模様です。
A renewed commitment to improve the processing of immigration applications, including spousal applications, by maximizing digital solutions. pic.twitter.com/GR6s8CNPFf
— IRCC (@CitImmCanada) October 30, 2020
また、現状の移民プロセスを支援する過程において、可能な限りパンデミックによる影響を減らすために、移民のシステムや申請プロセスではデジタル化などを取り入れ、より安全に効率的に移民申請を処理できるようにする予定です。
Additional points for French-speaking candidates under Express Entry, to promote the growth of Francophone communities outside of Quebec. pic.twitter.com/hJ06xglmw0
— IRCC (@CitImmCanada) October 30, 2020
さらに、エクスプレスエントリー枠において、フランス語話者の申請者には移民申請が有利になるように、更なる追加スコアを付与し、ケベック州以外でもフランス語話者のコミュニティが成長できるようにする予定です。
A pathway to permanent residency for eligible asylum claimants who were working on the front lines of the pandemic between March 13 and August 14, 2020, providing direct care to patients in health-care institutions. pic.twitter.com/UJwmGR07PT
— IRCC (@CitImmCanada) October 30, 2020
その他にも、2020年3月13日から8月14日までの間にパンデミックの最前線で働き、医療機関の患者に直接看護と関連するケアを提供していた亡命申請者にカナダの永住権を付与することも挙げられています。
A commitment to admit up to 500 refugees over the next 2 years through the Economic Mobility Pathways Project, an innovative approach that helps qualified refugees apply for permanent residence through existing economic immigration pathways. pic.twitter.com/58NC7XbEz4
— IRCC (@CitImmCanada) October 30, 2020
また、エコノミー・モビリティ・パスウェイ・プロジェクト(EMPP)を通して潜在的に経済的な効果をもたらす可能性が比較的高い難民申請者において、既存のエコノミーなどのカテゴリーでの移民ができるように今後2年間で最大500人の難民の受け入れを公約しています。
最後に:移民の国カナダ
Learn how the immigration levels plan for 2021–2023 will benefit all Canadians: https://t.co/i6SEvDNTsk pic.twitter.com/rWjrMcunUJ
— IRCC (@CitImmCanada) October 30, 2020
カナダ移民局は「今回の受け入れ計画で、カナダが引き続き世界において才能ある人々が目指す土地としての強みを確固たるものしたい」と考えています。
最後に移民局のニュースリリースに、カナダの移民に関する情報がいくつか掲載されていたので、シェアします。
◆ カナダでは移民および難民保護法において、該当する部門より段階的な計画を毎年議会に提出することが義務付けられている。
◆ 移民レベルプランは、州および準州の代表者、ならびに世論調査の結果と関連する利害関係者による協議などに基づきまた参照として制定されている。
ということで、いかがでしたか?
日本からカナダ移住を考えている方は、カナダ移民局公認のビザコンサルタントのいるビザJPカナダに一度相談してみてください。