カナダの歴史で初めて女性の財務大臣が誕生。クリスティア・フリーランド副首相が兼任

  

2020年8月18日(火)、カナダの歴史上で初めてとなる女性の財務大臣が誕生しました。

 

カナダの歴史で初めて女性の財務大臣が誕生。クリスティア・フリーランド(Chrystia Freeland)副首相が兼任

2020年8月17日にビル・モルノー(Bill Morneau)財務大臣が辞任を発表しました。

そのことを受けて翌日の8月18日、ジャスティン・トルドー首相はクリスティア・フリーランド(Chrystia Freeland)副首相をカナダの新しい財務大臣とすることを発表しました。

トルドー首相はTwitterで以下のように語っています。

(意訳)
クリスティア・フリーランド副首相は、国際貿易、外交、政府間問題を担当する大臣を務めた後、財務大臣の役割を担うことになり、その役割を女性が担うことは(カナダの歴史上)初となります。また、彼女は副首相としても留まります。


(↑Rideau Hall で18日に行われた式典の様子)

 

クリスティア・フリーランド副首相ってどんな人?

ここで、「クリスティア・フリーランド副首相を今まで知らなかった」という方に向けて、Government of Canada(japan.gc.ca)のページに日本語で外務大臣としてのクリスティア・フリーランド副首相のプロフィールが記されているので、引用させていただきます。

ちなみに外務大臣を務めていたのは2017年1月から2019年11月までですが、以下を読めばどんな方なのか少しでも分かるかと思います。

2013年11月、補欠選挙でトロント・センター選挙区からカナダ連邦議会下院議員に初当選。2015年10月、ユニバーシティ・ローズデール選挙区から再選を果たす。2015年11月より2017年1月までトルドー第1次政権の国際貿易大臣を務める。

アルバータ州ピースリバー生まれ。ハーバード大学卒業後、ローズ奨学生としてオックスフォード大学で学ぶ。

1999-2001年、全国紙「グローブ・アンド・メール」副編集長を務めた後、経済紙「フィナンシャル・タイムズ」編集長となる。2010年、カナダ資本の情報企業、トムソン・ロイターの総合監修者に就任。その後、「コンシューマー・ニュース」の取締役 兼 編集者を務める。

主な著書に、Sale of a Century: The Inside Story of the Second Russian Revolution (2000年)、Plutocrats: The Rise of the New Global Super-Rich and the Fall of Everyone Else (2012年)がある。

2018年、米国の外交専門誌「フォーリン・ポリシー」の年間最優秀外交官賞を受賞。同年、ドイツの非営利団体アトランティック・ブリュッケよりエリック M. ワーブルグ賞を受賞。

英語、仏語、ロシア語、ウクライナ語、イタリア語を話す。

家族は夫と3人の子供。

引用:Government of Canada


ということで、カナダで初めて女性の財務大臣が誕生しました。

CBCによると、ジャスティントルドー首相は記者団に対し、「カナダと世界はCOVID-19の急増の中で、政府と他の人々が経済を再開しようと試みている岐路にあり、フリーランド副首相は国が現在直面している課題にふさわしい(財務)大臣であった」と語っています。

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