オンタリオ州、年末までに12歳になる子どもは初回Covid-19ワクチン接種可能に。最もリスクの高い人々に3回目の接種も開始

  

先日オンタリオ州政府が、州民を新型コロナウイルスからより保護するためにいくつか追加の措置を発表したので、まとめて紹介します。

 

2021年末までに12歳になるオンタリオ州のすべての子どもは、Covid-19ワクチン初回接種可能に

子どもたちの安全な学校への復帰をさらにサポートするため、本日8月18日(水)から2021年末までに12歳になるオンタリオ州のすべての子どもは、Covid-19ワクチン初回接種を受けられるようになりました。提供されるワクチンはファイザー製となります。

これにより、州の予約システム、公衆衛生部門を通じてワクチン接種を予約することができ、薬局や州全体のワクチン接種クリニックでの接種が可能です。

オンタリオ州の教育省は学校への復帰計画を支援するために、公立の教育委員会の全従業員、私立学校のスタッフ、および2021〜22年の学校の認可されたチャイルドケア環境のすべてのスタッフにワクチン開示ポリシーを導入する予定です。

また、オンタリオ州政府は公立保健機関や公的資金による教育委員会と協力して、学校内または学校近くでワクチン接種クリニックを運営し、接種資格のある学生、その家族、教育者、および今年の秋に学校に戻る学校職員がワクチンをさらに便利で利用しやすいものにしようとしています。

このクリニックは、学校が始まる前と学校が始まって最初の数週間に運営されることが予定されています。

 

病院、在宅および地域医療従事者にCOVID-19ワクチン接種を義務化

またオンタリオ州では、感染リスクが高い状況で脆弱な患者およびスタッフを保護するために、病院、在宅および地域医療の現場などで働く人にCOVID-19ワクチン接種を義務付ける方針です。

遅くても9月7日までには義務化となり、個人は次の3つのいずれかの証拠を提出する必要があるとのことです。

・COVID-19に対してワクチンを完全接種していること
・COVID-19の予防接種を受けていない医学的理由
・COVID-19ワクチン接種教育セッションを完了していること

ちなみにワクチン接種したことを証明しない人に対しては、定期的な検査を実施する必要があります。

 

最もリスクが高い人に向けて3回目のワクチン接種を開始する予定

デルタ株も心配されている中、オンタリオ州は最もリスクが高い人に向けて3回目のワクチン接種を開始する予定です。

州政府によると、対象者には長期介護施設、高リスクの認可されたリタイヤメントホームなどの集合住宅の居住者や、化学療法などを受けている血液がん(例:リンパ腫、骨髄腫、白血病など)の患者が含まれます。

3回目のワクチン投与の場所とタイミングは、地域の計画と考慮事項に基づいて各々異なるようですが、早ければ今週から始まるものもあるとのことです。

 

今後州の再開計画(ロードマップ)を安全に終了できる時期を判断予定

オンタリオ州政府は保健医官と協議して、州の再開計画(ロードマップ)の対策をまだ終了しない意向を発表しました。

これは、感染力の強いデルタ株の蔓延や他の管轄の最近の状況に基づいて、ロードマップを終了して現在実施されている公衆衛生および職場の安全対策の大部分を解除することが安全であるかどうかを判断するために、引き続きデータを監視する必要があるという判断となったためです。

再開計画については、以下を確認してみてください。


photo from ontario.ca

ちなみにオンタリオ州では、既に12歳以上のオンタリアンの81%以上が初回ワクチン接種を受けています。また、8月後半には2回目のワクチン接種者の割合が75%の目標に到達すると予想されています。

州政府によると、ワクチンはCOVID-19とその亜種(デルタ亜種を含む)による入院と死亡に対して高レベルの有効性を示していて、2021年7月の間のワクチン未接種者とワクチン完全接種者を比較すると、ワクチン未接種者はワクチン完全接種者に比べてCOVID-19に感染する可能性が約8倍高かったとのことです。

今後より規制が緩和され、安全に暮らせる日が一日も早く来ることを願いましょう。

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