トロントはカナダの中でもスポーツの盛んな都市として知られており、スケートやホッケー、カヌーなど日々いろんなスポーツを年中楽しむことができます。
また北米4大スポーツ(NBA、MLB、NHL、NFL)のうち、3つのリーグでトロントに拠点があることでも知られています。
そんな「スポーツの街」トロントで観戦できるプロスポーツについてまとめてみました!
トロントにチームがあるプロスポーツリーグ
トロントには2021年現在、下位リーグも含めて14のプロスポーツリーグがあります。その中でも人気があるものを7つご紹介します。
(シーズン期間は新型コロナウイルス発生前のもので、レギュラーシーズン〜プレイオフまでを記載。)
1.ナショナル・ホッケー・リーグ (NHL)
– トロント・メープルリーフス
photo from NHL via Facebook
チーム | 本拠地 | シーズン |
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トロント・メープルリーフス | スコシアバンク・アリーナ | 10月〜6月 |
カナダで最も人気のあるスポーツと言えば、アイスホッケー!
夏季のラクロスと並んで冬季のカナダの国技としても知られています。
そして北米4大スポーツの中でもカナダで最も人気の高いのが、ナショナル・ホッケー・リーグ(NHL)です。
NHLは世界最高峰のプロアイスホッケーリーグと言われており、現在アメリカ24チーム、カナダ7チームの計31チームが所属しています。
そのカナダ7チームのうちのひとつが、トロント・メープルリーフス。
photo from @mapleleafs via Instagram
1917年に設立された歴史のあるチームで、スコシアバンク・アリーナ(旧エアカナダ・センター)を本拠地としています。
今までに13回優勝しており、毎年シーズンになるとスコシアバンク・アリーナ前はメープルリーフスのユニフォームを着たファンたちで大いに盛り上がります。
2.ナショナル・バスケットボール・アソシエーション(NBA)
– トロント・ラプターズ
photo from NBA via Facebook
チーム | 本拠地 | シーズン |
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トロント・ラプターズ | スコシアバンク・アリーナ アマリー・アリーナ(臨時ホームアリーナ) |
10月〜6月 |
NBAはアメリカに本拠地があるプロ・バスケットボール・リーグで、アメリカに29チーム、カナダに1チームの計30チームからなっています。
そのカナダの唯一のチームが我らがトロント・ラプターズ!
photo from @raptors via Instagram
1995年に創設された、比較的新しいチームです。本拠地はNHLのメープルリーフスと同じ、スコシアバンク・アリーナです。
現在は新型コロナウイルスの影響で、アメリカ・フロリダ州タンパにあるアマリー・アリーナがホームアリーナになっています。
2019年のNBA史上初となるアメリカ国外チーム優勝時の興奮がまだ記憶に新しいですね。
2020-2021年シーズンにはラプターズ初の日本人選手、渡邊雄太選手が加入したことも話題になりました。
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3.メジャーリーグ・ベースボール(MLB)
– トロント・ブルージェイズ
photo from MLB via Facebook
チーム | 本拠地 | シーズン |
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トロント・ブルージェイズ | ロジャーズ・センター セーレン・フィールド(臨時ホーム球場) |
4月〜11月 |
日本でも人気のメジャーリーグ。参加チーム30のうち、唯一のカナダチームがトロント・ブルージェイズです。
photo from @bluejays via Instagram
2020年シーズンは日本から山口俊選手が加入したことで話題になりました。(2021年退団)
今までに2回のワールドシリーズ優勝、6回の地区優勝を果たしています。
本拠地は世界初の開閉式屋根付き球場のロジャーズ・センター。晴れた日は球場内からCNタワーを眺めることができます。
現在は新型コロナウイルスの影響で、アメリカ・ニューヨーク州バッファローにあるセーレン・フィールドがホーム球場になっています。
4.メジャーリーグ・サッカー(MLS)
– トロントFC
photo from Major League Soccer (MLS) via Facebook
チーム | 本拠地 | シーズン |
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トロントFC | BMOフィールド エクスプロリア・スタジアム(臨時ホームスタジアム) |
3月〜12月 |
1994年のFIFAワールドカップ開催国がアメリカ合衆国に決定したのを期に設立された、アメリカ・カナダのプロサッカーリーグです。
2007年にはあのデヴィッド・ベッカム選手がロサンゼルス・ギャラクシーに所属したこともニュースになりました。
そんなメジャーリーグ・サッカーはアメリカ24,カナダ3の計27チームで構成されています。
そのカナダ3チームのうちの一つが、トロントFC。
photo from @torontofc via Instagram
2006年に設立されたチームで、エキシビジョン・プレイスにあるBMOフィールドを拠点としています。(2021年現在は臨時としてフロリダ州・オーランドのエクスプロピア・スタジアムでプレイ)
日本からは遠藤翼選手が2016年度から所属しています。
photo from @torontofc via Instagram
メジャーリーグ・サッカーは北米4大スポーツに比べるとまだ認知度は高いと言えないものの、*『観戦するのが好きなスポーツランキング』で4位に入るなど、近年は徐々にサッカー人気が出てきている模様です。
*参照: Gallup,2017年, Sports
5.カナディアン・フットボール・リーグ(CFL)
– トロント・アルゴノーツ
photo from CFL via Facebook
チーム | 本拠地 | シーズン |
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トロント・アルゴノーツ | BMOフィールド | 6月〜11月 |
カナディアン・フットボールのプロリーグかつ最高峰のリーグが、このカナディアン・フットボール・リーグ(CFL)です。
1958年に創立されたリーグで、カナダ全土に9つのチームがあります。
そのCFLでトロントに拠点を置くチームがトロント・アルゴノーツ。
photo from @torontoargos via Instagram
チーム創設は1873年と、北米のスポーツチームの中では最も歴史のあるチームの一つとなっています。
今季は日本から佐藤敏基選手が加入し、6月に開幕予定のところを2ヶ月ずらして8月に開幕する予定です。
日本人選手の活躍が楽しみですね!
6.ナショナル・ラクロス・リーグ(NLL)
– トロント・ロック
photo from NLL via Facebook
チーム | 本拠地 | シーズン |
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トロント・ロック | スコシアバンク・アリーナ ファーストオンタリオ・センター(臨時ホームアリーナ) |
12月〜6月 |
冬季のアイスホッケーと並んで夏のカナダの国技として定められているのがラクロス!
ラクロスとは、網のついたスティックを使って、ゴム製のボールをゴールに入れるチーム競技です。
そんなラクロスのプロリーグが、ナショナル・ラクロス・リーグ。
1987年創立と比較的新しい屋内ラクロスのリーグで、2021年現在プレイしているチームではアメリカ8カナダ5の13チームで構成されています。これに2021〜2022年にはテキサスのパンサー・シティ・ラクロスクラブが、2022〜2023年にはラスベガスのチーム(チーム名未定)が加わり、計15チームになる予定。
その中で、トロントに拠点を置くチームがトロント・ロック
photo from @thetorontorock via Instagram
拠点とするアリーナはスコシアバンク・アリーナですが、新型コロナウイルスの影響により、臨時でハミルトンにあるファーストオンタリオ・センターを使用しています。
7.メジャー・リーグ・ラグビー(MLR)
– トロント・アローズRFC
photo from Major League Rugby via Facebook
チーム | 本拠地 | シーズン |
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トロント・アローズRFC | アルムナイ・フィールド ランポート・スタジアム ルポ・ファミリー・フィールド(臨時ホームフィールド) |
3月〜8月 (2021年シーズン) |
2017年に創立された、新しいプロ・ラグビー・リーグがメジャーリーグ・ラグビー(MLR)です。
現在アメリカ11チーム、カナダ1チームの計12チームで構成されていますが、創設されて間もないリーグのため、今後のチーム拡大が予想されます。
メジャー・リーグ・ラグビーでは国外からのスター選手を多く引き入れており、2019年には日本から畠山健介選手がニューイングランド・フリー・ジャックスに入団しています。
そんなメジャーリーグ・ラグビーのカナダ唯一のチームが、トロント・アローズ。
photo from @torontoarrows via Instagram
2019年にリーグに加入することを目的として、2017年に設立されました。
拠点となるスタジアムは、ダウンタウンにあるランポート・スタジアムやヨーク大学敷地内のアルムナイ・フィールドですが、2021年は新型コロナウイルスの影響により臨時でアメリカ・ジョージア州のルポ・ファミリー・フィールドでプレイしています。
リーグ、チームともにこれからの活躍を大いに期待したいですね。
トロントで開催されるプロスポーツ大会
トロントは様々なプロスポーツの大会が開催される場所としても知られています。
その中でも特に人気があるオートレースやテニスの大会についてご紹介します。
モータースポーツ
– ホンダ・インディ・トロント
photo from HondaIndyToronto via Facebook
フォーミュラカーを使用したレースでは北米最高峰に位置する、インディカー・シリーズ。
トロントではそんなインディカーのレース、「ホンダ・インディ・トロント」が毎年開催されます。
日本からは元F1ドライバーの佐藤琢磨選手がレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングから出場しています。
また、アメリカ合衆国最大のモータースポーツ総括団体及びストックカーレースであるNASCARの大会「NASCAR パインティーズ・シリーズ」もトロントを含むカナダ全土・アメリカ一都市で開催されます。
テニス
– ナショナル・バンク・オープン
カナダで開催されるテニスの国際大会といえば、ロジャーズ・カップ!
2021年からナショナル・バンク・オープンと名称が変更されました。
トロントとモントリオールの2都市で開催されます。
photo from @nbotoronto via Instagram
ナショナル・バンク・オープンはATPツアー・マスターズ1000またはWTA 1000の大会の中に含まれており、*ウィンブルドン、USオープンについで3番目に古い大会とのこと。
ラファエル・ナダル選手や・ノバク・ジョコビッチ選手、セリーナ・ウィリアムズ選手などのスター選手がこの大会で何度も優勝を飾っています。
もちろん日本から錦織圭選手も参戦していますよ〜!
photo from @nbotoronto via Instagram
*参照: National Bank Open – Listen
トロントが「スポーツファンのための都市」ランキングで3位にランクイン!
先日Gambling.comで発表された、スポーツファンが住んだり訪れたりするのに最も適した都市を表す「スポーツファンのための50の主要都市(The 50 top cities to be a sports fan)」でトロントが第3位に選ばれましたー!
photo from Gambling.com
ランキングはそれぞれ、
- 指標1~7: 各都市のアメリカンフットボール、野球、バスケットボール、クリケット、アイスホッケー、ラグビー、サッカーのそれぞれの7つのプロチームの数
- 指標8:これら7つのスポーツのうち、各都市のプロリーグに所属するチームの総数
- 指標9:スタジアムの総収容人数(座席数ベース)
- 指標10-16:人口10万人あたりのスポーツチームの検索ボリューム
- 指標17:全スポーツ、全リーグの都市別検索ボリュームの合計
の計17の異なる指標を調査し、各都市を1700点満点で評価した結果になっています。
ちなみに「各都市で最も人気のあるスポーツチーム」の表を見てみると、上記指標17で検索ボリュームで5位に入っているトロントは「トロント・メープルリーフス」となっています。
photo from Gambling.com
イギリスはサッカー、アメリカはアメフト、カナダはアイスホッケーと、お国柄がはっきり出ているのがわかって面白いですね。
7/5(月)のCBCニュース記事によると、先日カナダの国境規制が緩和されたことで、早くとも7/30(金)にはMLBのブルージェイズがロジャーズ・センターでプレイできるようになるとのこと!
そしてMLSのトロントFCも、「まもなくBMOフィールドで試合ができるようになるだろう」ということです!
これでもうすぐスポーツを生で観戦できる日が近くなるかも?!
みなさんも好きなスポーツを観戦して、「スポーツの街」トロントを思う存分堪能してみてはいかがですか?