今後 Goトレインを利用する方は、ちょっと日本にいるような気持ちになるかもしれません?!
Go Transitの鉄道「GO Train」で昔から日本で行われている「指差喚呼」が導入!
メトロリンクス(Metrolinx)というカナダ・オンタリオ州公社が運営しているトロントを中心とした地域都市間公共交通機関といえば、Goトランジットですよね。
そして、GOトランジットの鉄道路線を「GOトレイン」といいますが、このGOトレインで最近日本っぽい光景を見ることができるようになったのを皆さんご存知ですか?
その光景は、列車が停車したときに気付きます。
photo from Nitish Bissonauth(blog.metrolinx.com)
photo from Nitish Bissonauth(blog.metrolinx.com)
スタッフの人が指差し確認してるーーーーーーーー!!!!
これはまさに、日本の駅でいつも見かけていたあの光景ではないでしょうか?!(↓例)
(それっぽい写真を探してみました)
この安全のために指を差したり、大きな声で周囲の状況を確認することを「指差喚呼(Shisa Kanko)」(※一般的には指差し確認ともいう)といい、実は日本の旧国鉄によって始められた事故災害予防対策の一つなんですね。
Wikipediaにはその効果について以下のように記されていました。
1. 目で見て
2. 腕を伸ばし指で指して
3. 口を開き声に出して「○○○、ヨシ!」
4. 耳で自分の声を聞く
という一連の確認動作を注意を払うべき対象に対して行うことにより、ミスや労働災害の発生確率を格段に下げることができることが証明されている。
日本以外で指差喚呼が採用されているケースはあまりないため、「カナダで指差喚呼しているスタッフの人を見たことが無い」という方がほとんどではないでしょうか?
↑の動画を見ても、Goトレインのスタッフの方がまさしく指差喚呼を行っていますね~!カッコよさすら感じます。
なぜGoトレインが指差喚呼を採用したかというと、当たり前ながらGOシステムをさらに安全にすることを目的としているとのこと。
鉄道車両の製造をはじめ、通信・信号など、鉄道に関連する総合的技術およびソリューションを提供するAlstomのカスタマーサービスマネージャーである Bilal Quadri氏は、「指差喚呼をすることで、オペレーターの脳、目、手、口、耳を使って、彼らが何をしているのかについて認識を高めることができます。」と述べ、「自身の指差しと声を出すことで、重要な瞬間にオペレーターの焦点が高まります。」とも語っています。
実際に指差喚呼を既に行っている Katelyn Drysdaleさんは、指差喚呼がとても効果的であると認識しているそうですよ。
photo from Nitish Bissonauth(blog.metrolinx.com)
ちなみにメトロリンクスのブログには、「パンデミックの前に年間120億人の乗客を移動させた輸送ネットワークである日本の公共交通システムは、世界で最も安全な交通システムの1つと見なされています。」と記されていました。(日本人としてなんだか嬉しい)
既にほとんどのスタッフ(customer service ambassadorsといいます)の方が指差喚呼のトレーニングを受けているとのことなので、今後GOトレインを利用する際はぜひチェックしてみてください。
ちょっと日本にいるような気持ちになるかもしれませんよ。