1年前に死んだミュージシャン・アキ（新田）が遺したカセットテープを拾った大学生・颯太（北村）。テープが再生される30分だけ、アキは颯太の体を借りることができた。二人は一つの身体を共有し、解散したバンドの再結成と恋人カナの笑顔を取り戻すために奔走するが…。

仕事に情熱を見いだせない前田建設工業・広報グループのドイ（高杉真宙）。ある日、グループリーダー・アサガワ（小木博明）が「マジンガーZの格納庫を作ろう！」と言い放つ。アサガワに巻き込まれる形で、ドイたちはその依頼をファンタジーの世界から受けたという体裁で始動させるが…。

仙台駅前で街頭アンケートを取っていた会社員の佐藤（三浦春馬）は、リクルートスーツ姿でアンケートに協力した紗季（多部未華子）と付き合うようになる。10年後、交際10年を機に、佐藤は紗季にプロポーズするのだが…。

ある一夜に起こった事件によって、運命を大きく狂わされた母と3人の兄妹。別々の人生を歩むことになった一家は事件の15年後に再会し、家族の絆を取り戻そうともがき続けるのだが…。

「アンナチュラル」など人気TVドラマの演出を手掛けてきた塚原あゆ子が、本作で初めて映画監督を務める。

時田数（有村架純）が働く喫茶店“フニクリフニクラ”には、「戻りたい過去に戻れる」という都市伝説があった。そんな噂を聞きつけた清川二美子（波瑠）は、ケンカ別れをしたまま渡米した幼馴染ともう一度話そうと来店。しかし過去に戻るためにはいくつものルールがあり…。

24歳のOL・ヨシカ（松岡茉優）は、中学の同級生・イチ（北村匠海）に10年間片思いしていたが、会社の同期・ニ（渡辺大知）から告白される。人生初の告白に興奮するが、いまいち乗り切れないヨシカは、同窓会を開催してイチと再会しようと計画。理想と現実、イチとニへの想いのなかでヨシカは苦悩し暴走していく。

ヘルパーの山岸サワ（安藤サクラ）は、ある日予期せぬ大事件に巻き込まれ、仕事をクビになり、寮を追い出されてしまう。サワはあてもなく街を彷徨いながら、ワケありのおじいちゃんたちを見つけ出し、おじいちゃんたちの生活に入り込んで“おしかけヘルパー”をすることに…。

幻の滝を見にいく温泉付き紅葉ツアーに集まった7人のおばちゃんたち。楽しみながら山道を進んでいたが、引率していたツアーガイドが姿を消してしまう。山に取り残された7人は、サバイバル生活の中でそれぞれ自分の姿を見つけ始める。

出版社の営業部に所属する馬締（松田龍平）は、周囲から浮くほど真面目な男。だが言葉に対する鋭い感性を持っており、それを見込まれて辞書編集部に異動。24万語収録の大辞書「大渡海」を編纂することに。

1987年、人の頼みを断れない気のいい男、世之介（高良）は、地元・長崎を離れ東京で大学生活を始める。授業にサークルに駆け回っていたある日、自動車教習所で社長令嬢の祥子（吉高）と出会い、一方的に好かれてしまう。

1911年創業のローカル鉄道線を題材に、五十路を目前にしたエリートサラリーマンの転機を描き出す。

大手家電メーカー勤務の肇（中井貴一）は、家庭を顧みずに次期取締役として仕事漬けの日々を送っていた。だが島根の実家で一人暮らしをしていた母が倒れ、さらに親友が事故死。失意のうちに帰省した彼は、地元の“バタデン”こと一畑電車の運転士になるという子どもの頃の夢を思い出す。