カナダにファイザー社のCOVID-19ワクチンが初上陸。最初に接種する人は?

  

ついにカナダに最初のCOVID-19ワクチンが到着しました。
 

歴史的な日に。2020年12月13日、カナダに新型コロナウイルスのワクチンが初めて到着

先日11日にUPS Canada がドイツのケルンにある流通施設でのファイザー社のワクチンの写真を初公開していましたが、2020年12月13日(日)夜、カナダ・ケベック州に最初のCOVID-19ワクチンが到着しました。

カナダ公衆衛生庁の国立オペレーションセンターでロジスティクスを担当しているDany Fortin少将は、「州が約30,000回分の最初のバッチを受け取って管理する準備ができていると確信している」「納期は計画通りに進んでいる」と語っています。

また、「一部のフライトは今夜到着し、一部のフライトは明日到着、一部のトラックは明日国境を越えます。」とのことです。

Fortin少将は、州が今後数日でワクチンの出荷を受け取ることができる配達場所の数を増やすことを期待していると述べています。

ちなみに、COVID-19ワクチンの出荷は様々なフライトで到着し、UPSによってモニターされています。

ファイザー社はUPSと契約して、–80°Cから–60°Cの温度で保管する必要があるワクチンをベルギーの工場からカナダ全土の14の場所に配達する予定です。

そしてCBCによると、配達先のほとんどはワクチンの保管要件を満たすことができる冷凍庫を備えた主要な都市部の病院とのことです。

 

カナダで最初にワクチン接種を受けるのは、ケベック州の長期介護施設の居住者になる予定

既にご存知の方も多いかと思いますが、ファイザー社のワクチンは2回接種する必要があり、2回目の接種は最初の接種から21日後に必要となっています。

臨床試験のデータによると、最初の投与から12日後に免疫力が高まり始めますが、最初の注射から28日後までは完全な防御は行われないとのことです。

そして、THE GLOBE AND MAIL は、ファイザー社のワクチン接種をカナダで最初に受けるのは、ケベックシティの長期介護施設とモントリオールにある老人ホームの2ケ所になると伝えています。

ケベックシティでは予防接種を受ける人が既に選ばれていて、それが89歳のGisèle Lévesqueさんになるとのことです。

※2020年12月14日(月)追記:ワクチン接種が行われました。

また、グレータートロントエリアでは最初のワクチン接種は、長期介護施設の労働者になるとCBCが伝えています。(労働者は病院に行ってワクチンを接種できるため、介護施設で暮らす人より優先されるとのことです)

 

最後に:ジャスティントルドー首相「COVID-19との戦いは終わっていません」

ジャスティン・トルドー首相は「これは朗報だ」とツイッターで語るとともに、 「しかし、COVID-19との戦いは終わっていません。今まで以上に、(新型コロナウイルスの)警戒を続けましょう。」と今後も安全に過ごすことを国民に呼びかけました。

ということで、希望が少しずつ見えてきたカナダ。今後ワクチンの効果に期待したいですね。

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