オンタリオ州の歴史ある演劇イベントをたくさんのワンコ達が観劇した理由

  

トロント市内から車で2時間ほどのストラトフォード市で、毎年春先の4月から秋の10月まで開催されているストラトフォード・フェスティバル(Stratford Festival)をご存知でしょうか?
60年以上の歴史あるこのフェスティバルは、ストラトフォード市内の4ヶ所の劇場で、ミュージカルから古典や現代劇まで様々な演劇作品が上演されるカナダ最大級の演劇イベントのひとつです。

先日、この上演作品のひとつ「ビリー・エリオット」を観劇に、わんこ達が訪れ、その様子がストラトフォード・フェスティバルのツイッターで投稿されると、あっという間に話題になりました。

実はこのワンコさん達、サービスドッグ(補助犬)の訓練センターの訓練生。
ストラトフォード・フェスティバルでは、自閉症や感覚に障害持つ人にも演劇を楽しんでもらうため、照明の光や音響などの量を調整した特別設計の上演回が設けられています。

今回のツイッターに投稿されたのは、その特別設計の上演の際に、将来に補助犬として活躍するために、訓練の1つとして訪れた時の模様。
上演中には、どのように「仕事」をするべきかを学ぶために、劇場にやってきました。


photo from K-9 Country Inn Service Dogs via Instagram

おりこうに座るワンコさん達の様子には、その可愛さに多くの人がすっかりメロメロ。


photo from Stratford Festival via Twitter

また、CNNをはじめとする世界の各メディアでも、この可愛さとともに、補助犬の訓練やアクセシビリティーの重要性を話題にしました。

この将来のサービスドッグ達は、動物園や地下鉄、人混みの中などいろんな場所をまわって訓練してきました。彼らは、将来の自分の主人たちとともに遭遇するであろう、激しい光、急激な動き、騒々しい音などに慣れなければならないのです。

音や光などに過敏な障害を持つ人々にも、演劇を楽しんでもらうためストラトフォード・フェスティバルが行っている取り組み、そしてサービス・ドッグ達の訓練の様子。
このツイッターの投稿により、それを多くの人が知ることになり、サービス・ドッグの存在やアクセシビリティーの必要性が再認識される事にもなりました。

可愛い写真の背景にある重要な事実に、LTスタッフも多くの事を学んだ今回の話題のツイート。
これをきっかけに、カナダだけでなく世界で、ますますアクセシビリティやサービス・ドッグについての知識が広まるといいですね!

ストラトフォード・フェスティバル(Stratford Festival)
Webサイト:stratfordfestival.ca

ケーナイン・イン・サービス・ドッグ(K-9 Country Inn Service Dogs)
Webサイト:k-9countryinnservicedogs.com

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