みなさん!野菜ソムリエHiroが大大大スッキ!な果物って何だと思いますか??
(どうでもいいとか言わないでください)
「あ・ん・ず」ですね(♥◡♥)ズキューン
(※英名はApricot。ちなみに梅はJapanese Apricotです。)
日本では長野県が主産地。ぼくの地元岡山県ではなかなか手に入らなかったのですが、皆さんはいかがでしょうか?ばってん!
トロントは毎日が「あんず祭り」です。ワッショイ!ワッショイ!
八百屋に行けば最近は必ず見かける一品でございます。ぼくはあんず様のことを「果物界の財前五郎(白い巨塔)」なんて勝手に呼んでおりますが、今回はその理由をご紹介します( ・◡・ )♪キュン
1. まずは美味しいあんず(杏)の見分け方から!
栽培マン倒すより楽勝ですね。(知らない人はすいません)
柔らかくてシワが寄るものは古くなっているので避けましょうね。
2. 私的! ココがスゴイヨ あんずさん。
このβカロテン含有量、実は赤メロンにつづいて果物界第2位なんです。いわばβカロテンにおいて果物界のエリートなんですよね。
ということで、生で食べる場合と乾燥したものを食べる場合で栄養成分を比べてみました。※可食部100gあたり ※5訂日本食品標準成分表より
栄養 | 生果 | 乾果 |
---|---|---|
エネルギー(kcal) | 36 | 288(約8倍) |
ナトリウム(mg) | 2 | 15(約7.5倍) |
カリウム(mg) | 200 | 1300(約6.5倍) |
カロテン(μg) | 1500 | 5000(約3倍) |
食物繊維(g) | 1.6 | 9.8 (約6倍) |
「あわわわ・・・!!!栄養価恐ろしや!」ですね!
(お茶碗一杯分のご飯を約220kcalぐらいだとすると、ドライアプリコットのカロリーも少し恐ろしやですが)
そもそもあんずの種は「杏仁(きょうにん)」と呼ばれ、風邪や咳以外にも、腫瘍の治療に2000年間使用されていたそう!もうTOO TOO エリート!
「あんず=財前五郎(名医師)=イケメン(?)」だったのですね!
3. その他、あんずさんに関する「10の豆知識」
それではここで、あんずについて知っておくとちょっと嬉しい豆知識をお届け!
1.原産は?
生まれは中国の北東、ロシア国境の近くといわれており、中国での栽培の歴史は4000年前にもなります。
2.あんずに種類があるの?
あんずは大きく分けて「日本あんず」「中国あんず」「ヨーロッパあんず」の3つに分けることができます。日本のアンズは中国から渡来したものだといわれています。それぞれ特性があります。
ちなみに「ネクタリンの仲間?」と言われる方がたまにいらっしゃいますが、ネクタリンは桃の変種で、あんずはスモモに近いバラ属の果物です。(でも、あんずは別名「唐桃」とも言います。ややっこしいったらありゃしないですね♪)
3.禁断の果実はりんごではなかった?
エデンの国(アダムとイブが住んでいた楽園)の禁断の果実はあんず?なんていう一説も。実はあんずは「early ripening apple(=早熟のりんご)」とも呼ばれているんですよ。
4.日本で買ったあんずは酸っぱかったけど?
日本で育成されている品種は酸味が強く加工に使われることが多いのですが、カナダ生まれの品種「ハーコット」など甘みの強い品種もあります。
ちなみに、ぼくはニュージーランドで一度食べたあんずの甘みが忘れられません。
「おまえ、こんなに甘かったのかぁぁっ!!」って思いました。
5.どうやって保存すればいいの?
高温の条件下では品質低下が速いので、ポリ袋に入れて冷蔵しましょう。熟してから2~3日が限度だと思います。冷蔵庫の外で保存する場合は通気性を良くしましょう!
6.「杏林伝説」って?
昔、中国の名医「董奉(とうほう)」さんは貧しい患者から治療代を受け取らない代わりに、あんずの実を患者さんに植えさせたそうです。あんずの林ができるくらい皆さんあんずを植えて健康になったとか。以来「杏林(きょうりん)」は名医をさす言葉となったそうです。
7.どうやって食べるの?
アイスクリーム、ヨーグルトなどのデザートに加えられるのが一般的。ジャムやソースにしても酸味が抜群の魅力的なデザートが出来上がりますよね。個人的にはあんず酒がヨダレが出るほど好きです。
8.赤いあんずもあるの?
そ~なんです!!!昨年、道端をフラフラしてたら(浮浪者)、わたくし発見してしまいました!!「Red Apricot」!
最初は、赤いすももかと思ったのですが、触ってみるとアラ不思議!あんずじゃありませんかっ!!!もう見てください!このお肌の美しさ!うっとり。
9.旬はいつなの?
日本では6月~7月といわれていますが、トロントでは7~8月ぐらいではないでしょうか?
10.杏仁豆腐ってあんずが関わってるの?
先ほども出ましたが、杏仁(きょうにん)とはあんずの種のこと。今では「あんにん」と読まれていますが、杏仁が杏仁豆腐の独特の味を出すために使用されています。(最近市販されているものは、杏仁の代わりにアーモンドエッセンスが使われていたりするそうです。)
4.簡単レシピ「あんず酒」
それではレシピと呼べるか分からないようなあんず酒の簡単なレシピをご紹介します。あんずの優雅な香りに包まれた焼酎はもう・・・!!!!(´ー+`) キラッ
ぼくは思わずベロベロになりそうな甘々なあんず酒が好みなので氷砂糖多めです。
あんず酒
・あんず 1kg
・氷砂糖 700g
・焼酎 1.8リットル
(作り方)
1. あんずをきれいに洗う。水気を切る。(確実に水気を取ってくださいね。)
2. すべてのあんずにフォークで数箇所刺して穴をつくる。(果汁を出やすくするため。)
3. 容器にあんずと氷砂糖を交互に入れて、最後に焼酎を注ぐ。
4. しっかり密閉して、2,3ヶ月経ったらあんずを取り出していただきましょう!
ということで、いかがだったでしょうか。この記事を読んでくださった皆さんが「あんずのことをもっと好きになれた」なんて言っていただければ幸いです。旬のうちにしっかり楽しみましょうね。
それではまた。