アメリカで自動運転タクシーサービスを展開する Waymo(ウェイモ) が、カナダへの進出を正式に発表しました。
2028年には、カナダで自動運転タクシーを体験できる日がやってくる予定です。
アメリカではすでに複数の都市で展開。そもそもWaymoって?
We’re bringing the magic of Waymo to Toronto! 🇨🇦
In the coming days, you’ll begin seeing Waymo’s all-electric vehicles driving through Toronto’s streets as we lay the groundwork for our ride-hailing service.
Our goal is to begin serving riders in 2028.
Sign up for future updates: https://t.co/ndrwYQlbZJ
— Waymo (@Waymo) October 16, 2026
この記事を読んでいる方の中には、Waymo を知らないという方もいるかもしれません。Waymo はGoogleの親会社Alphabet傘下の自動運転技術企業です。
人間のドライバーが運転する一般的なタクシーやUberなどの配車サービスとは異なり、Waymoでは独自の自動運転システム「Waymo Driver」を搭載した車両が、ドライバーなしで乗客を目的地まで運びます。
アメリカではすでに複数の都市で完全自動運転による配車サービスを展開しています。
- Atlanta, GA(アトランタ)※Uber経由
- Austin, TX(オースティン)※Uber経由
- Dallas, TX(ダラス)
- Denver, CO(デンバー)
- Houston, TX(ヒューストン)
- Las Vegas, NV(ラスベガス)
- Los Angeles, CA(ロサンゼルス)
- Miami, FL(マイアミ)
- Nashville, TN(ナッシュビル)
- Orlando, FL(オーランド)
- Phoenix, AZ(フェニックス)
- San Antonio, TX(サンアントニオ)
- San Diego, CA(サンディエゴ)
- San Francisco Bay Area, CA(サンフランシスコ・ベイエリア)
- Tampa, FL(タンパ)
今後サービス展開を目指している都市(Up Next)
- Baltimore, MD(ボルチモア)
- Boston, MA(ボストン)
- Charlotte, NC(シャーロット)
- Chicago, IL(シカゴ)
- Detroit, MI(デトロイト)
- London, UK(ロンドン/イギリス)
- Minneapolis, MN(ミネアポリス)
- New Orleans, LA(ニューオーリンズ)
- New York, NY(ニューヨーク)
- Philadelphia, PA(フィラデルフィア)
- Pittsburgh, PA(ピッツバーグ)
- Portland, OR(ポートランド)
- Sacramento, CA(サクラメント)
- Seattle, WA(シアトル)
- St. Louis, MO(セントルイス)
- Tokyo, Japan(東京/日本)
- Washington, DC(ワシントンD.C.)
※すべての都市でサービス開始日が確定しているわけではありません。
参照: Waymo 公式サイト
Waymoのウェブサイトにある「今後サービス展開を目指している都市」のリストにはトロントは含まれていないのですが、今回の発表でカナダで初めてWaymoが導入される(予定の)都市となり、カナダ市場への本格参入に向けた大きな一歩となります。
Waymoの基本的な利用方法は、スマートフォンに「Waymo」アプリをダウンロードし、アカウントを作成。利用可能な地域では、アプリから目的地を入力して配車を依頼できます。
指定された乗車場所にWaymoの車両が到着するので、アプリを使ってドアのロックを解除し、乗車します。車内の画面などから乗車開始を操作すると、自動運転で目的地へ向かいます。
サービス開始に向けた準備として、まずは有人運転から。2028年から運転手なしの自動運転タクシーがトロントを走る予定

photo from Waymo
2026年10月16日(金)、Waymoはカナダ最大の都市トロントで、2028年に完全自動運転による配車サービスの提供開始を目指すことを明らかにしました。今後数日以内にはトロント市内の特定の地域においてWaymoの車両が走り始める予定で、サービス開始に向けた準備が本格化します。
St. Lawrence Market, Harbourfront, Roncesvalles Village, Parkdale, Liberty Village, Don Mills, Yorkdale, Leaside, East York, Summerhill, Yonge & Eglinton, Weston, Mimico, Etobicoke
※上記以外の地域でも走るようです
ただし、今回始まるのは一般客向けの無人タクシーサービスではありません。初期段階では、訓練を受けた専門スタッフが運転席に座り、手動運転によってトロント市内の道路を走行します。
具体的には、以下のような準備を段階的に進める予定とのことです。
- トロント市内の道路網を詳細に記録する高精度マッピング
- 専門スタッフによる手動運転での走行テスト
- トロント特有の道路環境や交通状況への自動運転システムの適応確認
- 安全性を重視した段階的な技術検証
Waymoは、安全性を最優先にしながら検証を進め、2028年のサービス開始を目指すとしています。
トロントで数百人規模の雇用創出も計画
今回のカナダ進出にあたり、Waymoはトロントに本社を置く Element Fleet Management と提携することも発表しました。Element Fleet Managementは、企業向けの車両管理やモビリティ関連サービスを提供するカナダ企業で、車両の管理に関する包括的なサービスを今後提供していく予定です。
また、Waymoはパートナー企業とともに、長期的に数百人規模の雇用につながる投資を進める方針を示しています。想定される仕事には、車両メンテナンス、走行検証、カスタマーサービス、運行管理などが含まれます。
Waymoの共同CEOであるTekedra Mawakana氏は、カナダへの進出が同社の世界的な事業展開における重要な節目になると述べ、トロントのビジネス、芸術、文化コミュニティとの連携にも期待を示しています。
また、Waymoは、安全性に加えてアクセシビリティ(利用しやすさ)も重視。
今回のトロント進出にあたっては、視覚障がい者や障がいのある人、高齢者などを支援する団体とも連携しています。協力団体には、BALANCE for Blind Adults、CNIB、Community Living Toronto、Connected Canadians、Epilepsy Ontarioなどが含まれます。
Waymoの自動運転タクシーが普及すれば、従来の交通手段を利用しにくかった人々にとっても、新たな移動の選択肢となる可能性があります。
最後に: Waymoの自動運転はどれくらい安全なの?雪の日でも走れる?
Waymoは今回の発表で、同社の自動運転技術の安全性についても紹介しています。
同社によると、これまでに4億km以上の完全自動運転による走行実績があり、サービスを展開している都市でのデータでは、重傷以上の負傷を伴う事故への関与が、人間のドライバーと比較して95%少なかったとしています。
これはWaymoが公表しているデータに基づく比較であり、トロントでの実際の運行実績を示すものではありません。トロントの気候や道路環境への適応が今後の重要な検証ポイントとなりそうです。
Waymoの公式サイトには、「第6世代となる Waymo Driver には、高度なセンサーが搭載されており、雪や氷の多い環境下でも完全自動運転サービスを継続することが可能です。」と記されています。
また、降雪状況をシステムが認識できるように学習させていて、センサーに付着した雪を取り除くための対策も行っています。雪や氷といった路面状況の変化や、それに応じた周囲のドライバーの行動の変化を考慮して、走行の挙動を調整するようにしているということでした。

photo from waymo.com
ということで、今回の発表によって、トロントでも将来的にドライバーのいない完全自動運転タクシーを利用できる可能性が高まりました。
ただし、2026年10月16日時点では、具体的なサービス開始日、料金、運行エリアなどは発表されていません。まずは、完全電気自動車「Jaguar I-PACE」を限られた台数で導入し、徐々に規模を拡大していく予定とのことです。
Waymoは2028年に最初の利用者を迎えることを目標としており、今後の試験走行や準備の進捗が注目されます。皆さんは完全自動運転タクシーの普及には賛成でしょうか?反対でしょうか?
Waymo Canada
【公式ページ】



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