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1回$3.25~トロントのレンタサイクル「バイクシェア」の使い方

  

トロント市内での観光や通勤、通学に便利なのがレンタサイクル。バス停や地下鉄駅での待ち時間や、路線を気にせず利用できるのも魅力です。


photo from Bike Share Toronto

今回は、トロント市内約100平方kmに渡って利用可能なレンタサイクル「バイクシェア」の利用方法をご紹介します。

バイクシェアとは?

「バイクシェア」とは、トロント市内に約5,000台設置されたレンタサイクルです。

変速機やライトが装備された自転車を、24時間好きなときに好きな場所で借りる・返すことが可能なので、行きたい観光スポット付近にバス・地下鉄の路線がない、交通機関やタクシーを利用するほどの距離ではない…、というときにも便利です。


photo from Bike Share Toronto

レンタサイクルが設置されているのは、市内に465箇所ある緑と黒のカラーが目印の「バイクステーション」。トロント市内の主要な道路沿いや観光地付近に数多く設置されています。

バイクステーションの設置場所と確認方法

バイクシェアを利用できるバイクステーションの設置場所は、公式サイト上のステーションマップや専用アプリから確認できます。


photo from Bike Share Toronto

マップ上には、6/10のように自転車の残り台数が表示されており、この場合は10台中6台が借りられ、4台の返却スペースがあるということです。

スマートフォンアプリなどを利用し自分の位置情報を確認できる状態であれば、最寄りのバイクステーションも簡単に見つかります。なお、返却時はバイクステーションに空きがあるか確認してから向かうとスムーズに移動できます。

【 Bike Share Toronto公式サイト】
【app store:CycleFinder】
【Google Play:CycleFinder】

バイクシェアのレンタル料金と支払い方法

バイクシェアのレンタル料金には大きく4つの料金体系が用意されています。

料金は利用時間や日数によって異なり延長料金が発生することもあるので、効率的に利用するためには料金体系に注意しましょう。

レンタル料金は4パターン

レンタサイクルの利用料金は以下の4パターンに分かれています(すべて税別)。

1 シングルトリップ(1回30分) $3.25
2 ワンデイパス(24時間) $7
3 スリーデイパス(72時間) $15
4 メンバーシップ(1年間乗り放題) $99
+デポジット(下記の延長料金が発生した場合はここから随時支払われる) $20
延長料金(各料金とは別で30分を超える利用毎に発生) $4

バイクシェアの料金システムは、自転車をバイクステーションへ返却するまでの時間込で1回30分単位で計算されます。言い換えると、1回の利用は30分間まで、30分を超えるとどの料金プランでも延長料金が発生するということです。

この延長料金のシステムが少し分かりづらいので例をあげると、
$7のワンデイパス(24時間乗り放題)を購入&乗車
→目的地AからBへの1回の移動で30分を超えてしまった!
→延長料金の$4が発生

→最終的に合計$11+税の支払いが必要ということです。

この場合、30分を超える前に中継地点のバイクステーションへ一度自転車を返却し、別の自転車に乗り換えてから目的地へ向かうと追加料金は発生しません。

公式アプリを利用すると常に使用時間が確認でき、もし延長料金が発生した場合はアラートで知らせてくれるので便利です。

また、一日に2~3回以上乗り降りする場合はワンデイパスやスリーデイパスがお得です。

デポジットの$20について

レンタル料金支払いの際は$20のデポジットが必要です。もし、30分を超えた利用での延長料金が発生した場合はこのデポジットから引かれ、後ほど差額が登録したクレジットカードへ返金されます(通常5~10日以内、インターナショナルバンク利用の場合は最大30日)。

もしデポジットが返却されない場合は、カード会社や銀行へ連絡し確認しましょう。

年間パスについて

バイクシェアの年間パスは、トロント市内に在住している人を対象としたサービスです。

年間パスのメンバーシップになると、登録した住所に専用のカードキーが送られてくるので、これを利用して自転車のロックを解除できます。また、メンバーシップの特典として各種の割引サービスも用意されているのでお得です。ただし、年間パスを利用していても1回30分のルールは変わらないため、30分を超えると延長料金が発生する点は注意しましょう。


photo from Bike Share Toronto

なお、トロント市内の地下鉄などで使える”PRESTO”カード利用者は年間パス料金が20%オフとなるサービスも用意されています。詳細は公式サイト「PRESTO」カードホルダーより確認しましょう。

レンタル料金の支払い方法とバイクシェアの利用方法


photo from Bike Share Toronto

バイクシェアの利用料金を支払うにはクレジットカードが必要です。現金で利用はできないので注意しましょう。また、支払いに利用できるクレジットカードは「VISA」「Master Card」「American Express」の3つです。

料金の支払い方法は、アプリや公式サイトからクレジットカード情報の登録と支払いを行うか、バイクステーションのタッチパネルからの支払いが可能です。

バイクシェア利用料金の支払い方法

いくつかのバイクステーションには、以下のようなタッチパネルが設置されているので、以下の手順で登録と支払いを行い自転車のロックを解除します。


1 「Buy & Pass」を選択
2 利用する台数を選択
3 利用料金体系(プラン)を選択
4 利用規約に同意(画面右下にacceptボタンあり)
5 クレジットカードを挿入しカード情報を入力
6 5桁のパスワードが表示される
7 上記のパスワードを設置された自転車の前輪左にあるボタンへ入力
8 ボタン付近の緑のランプが点灯しロック解除

ロック解除のための5桁のパスワードは1~3の数字を組み合わせたものなのでそこまで複雑ではありませんが、不安な場合はスマートフォンなどにメモしておきましょう。

また、ワンデイパスなどで自転車を何度も利用する場合、ロック解除用のパスワードは自転車を借りるたびに毎回変更されます。

ワンデイパスなどで自転車を再度利用する場合は、タッチパネルの最初の画面にある「Have a Pass」を選択し画面の指示に従うと、新たに別の自転車を借りるための5桁のパスワードが表示されます。また、タッチパネルが設置されていないバイクステーションもあるので、事前に公式サイトやアプリから支払いを完了しておくと安心です。

なお、アプリや公式サイトですでに支払いが完了している場合は、「Unlock my bike now」というボタンが表示されます。そこから、ロック解除用の5桁のパスワードを入手できます。

バイクシェアの借り方

バイクステーションから自転車を借りるには、5桁のパスワードを自転車前輪の左側にある3つのボタンで入力します。

パスワードが正しければ、3秒ほどで赤のランプが緑へ変わり”カチャッ”と音が鳴りロックが解除されます。あとは自転車を後方へ引き出しましょう。

便利なアプリケーションでの利用もおすすめ

シェアバイクは、PBSCというアプリケーション上でクレジットカード情報を入力し近くの自転車を検索、さらにスマートフォンの画面上で自転車を解錠できます。

【Apple Store:PBSC】
【Google Play:PBSC】

なお、2020年8月31日現在は、アプリケーションでの利用が主流となっており、スマートフォンのカメラを使用し各自転車のQRコードを読み取ることで簡単に解錠できます。

バイクシェアの返し方

バイクシェアはバイクステーションに空きがあればどこでも返却できます。


photo from Bike Share Toronto

空きがあるかは公式サイトやアプリのマップ上から確認できるので、あらかじめ出発前に目的地付近のバイクステーションの状況を確認しておくとスムーズです。

バイクステーションに到着したあとは、空いているポートに自転車の前輪を入れて”カチャッ”と音がなれば返却完了です。
なお、返却ができていないと追加料金が発生する可能性があるので、必ず最後に自転車がロックされ固定されているか確認しましょう。

バイクシェア利用時の注意点

バイクシェアは使いこなすと非常に便利なサービスですが、以下の点に注意してください。

トロントアイランドにはバイクステーションがない

観光名所として人気のトロントアイランドにはバイクシェアのバイクステーションがありません。

そのため、島内では別のレンタサイクルが用意されているのでそちらを利用しましょう。

トロントアイランド内でのレンタサイクルについては「カナダの観光地トロントアイランド(Toronto Island)を訪れて分かったことまとめ」をご覧ください。

バイクシェアの利用には年齢制限がある

バイクシェアの公式サイトでは16歳以上の利用が推奨されています。また、18歳未満の方の利用の場合は保護者の同伴が必要と記載されています。

トロントでの自転車の交通ルールと注意点

トロント市内で自転車に乗る際は、日本との交通ルールの違いに注意しましょう。

トロント市を含むオンタリオ州では、自転車は路肩を走行する車両と定義されています。そのため、自動車と同様の道を走行し、交通標識に従う必要があります。

また、オンタリオ州内でも地域によって条例が異なる場合があり、以下はトロント市の場合です。

・14歳以上の歩道自転車走行禁止
・18歳未満は乗車時ヘルメット着用の義務
・自転車には、以下を必ず装着する
– 前方にホワイトライト、後方にレッドライトまたは反射板
– ベルやホーン
– ブレーキ

上記、違反の場合は罰金$85~$260が課せられるので注意しましょう。

その他、自転車以外のトロントでの交通ルールも知りたい場合は「知っておきたい!オンタリオ州の主な交通ルール」も参考にしてみてください。

バイクシェアは効率よく利用しよう!


photo from Bike Share Toronto

バイクシェアはトロント市内での観光や通勤・通学に便利な一方、1回の乗車が30分までという時間制限があります。そのため、観光中に何度も自転車に乗り降りする場合はワンデイパスやスリーデイパスが、通勤・通学などの普段使いには年間パスがお得です。

実際に自転車を借りて乗ってみると、”30分なんてあっという間だな”と感じました。観光の際は長時間のサイクリングより、道に迷う可能性も考えて片道20分程度の移動手段として利用すると効率がいいでしょう。また、出発前にバイクステーションのマップを確認し、どこで借りる・返すのか計画を立てておくとスムーズですよ。

自転車を乗りこなせば行動範囲も広がります。交通安全には気をつけつつ、ぜひトライしてみてください!

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