カフェやレストランでのホールスタッフやサーバー、バーのバーテンダーなどなど、
カナダで英語を使って、レストランやバーなどで働くのって憧れませんか?
そしてもし、あなたが飲食店で働き口を探しているのであれば、避けては通れない資格がスマートサーブ(Smart Serve)
photo from Smart Serve
スマートサーブとは何か?どうしてスマートサーブを手にしなければいけないのか?
今回は、スマートサーブの取得方法などを徹底ガイドいたします!
目次
アルコールを取り扱う職種は必要不可欠!スマートサーブ(Smart Serve)ってなに?
・スマートサーブとは?
スマートサーブとは、オンタリオ州でお酒を扱うお店(バーやレストランなど)のキッチンスタッフ以外のポジションで働く際、必要となる資格のことです。
photo from Smart Serve
スマートサーブでは、お酒を販売・サービスなどを行う上で、アルコールに携わる人々が正しい知識を身につけ、起こりうるトラブルを予測し、回避・防ぐことを目的としています。
そのためスマートサーブを取得するには、指定されているトレーニングを受け、テストに合格する必要があります。
その過程を経て初めて得られるライセンスで、スマートサーブがないと、お酒をテーブルに運ぶこともできない、とされています。
・カナダでのアルコール事情
では何故、お酒を扱うのに資格が必要なのか?日本にいる方にとっては疑問に思うことではないでしょうか?
というのも、カナダでは、アルコールが日本以上に厳しく取締されているからなんです。
例えば、
・オンタリオ州のアルコール類の輸入・販売をオンタリオ酒類管理委員会(The Liqupr Control Board of Ontario:LCBO)が一括管理している。
・レストランなどでお酒を提供して良い時間が決まっている。(11:00am〜2:00am)
・お酒を持ち運ぶときには必ず蓋が閉まっていること(コルクの場合、再度コルクで蓋ができれば外に持ち出せますが、コルクを紛失した場合は外に持ち出すことは禁止になります。)
などなど、他にも細かく法律が決まっていて、罰則対象になります。
例えば、スマートサーブを取得しないまま、お店でお酒を提供することは違法となります。
スマートサーブを取得する2種類の方法
それではここからは、スマートサーブを取得するまでの流れをご紹介していきます。
先ほどお伝えしましたが、スマートサーブを取得するにはまず、トレーニングを受けてからテストに臨む必要があります。
トレーニングを受ける方法は2つ。
オンラインで受けるか、学校へ行ってトレーニングのクラスを受講するか、になります。
1. オンラインでトレーニングを受ける
オンラインでトレーニングを受けるためには、スマートサーブの公式サイトに行って、名前などの登録を行います。
以下の画面に着いたら、『Register』をまずクリックします。
photo from SmartServe
次に、『Individual Account』を選択します。
photo from SmartSrrve Ontario
『Individual Account』を選択すると、個人情報などを入力する画面に移ります。
必要な情報を入力すると、登録手続きが完了します。
登録が終わったら、最初の画面に戻り、ログインします。
ログインすると、支払いの画面になりますので、$34.95(税込$39.49)を支払います。
*この費用はトレーニング費・カード手数料などが含まれています。
*他にも、テキスト付きのコースもありますが(税込$44.48)、テキストが届くまでに時間がかかります。
*2018年8月現在
上記の手続きを終えると、トレーニングを受講することができます。
ただし、オンラインで受講するには、以下の条件も必要となってきます。
・インターネットにつながる環境であること
・ウェブカメラがついていること
・Google Chrome, Safari, FireFoxのブラウザーを持っている。
・Adobe Reader 9 もしくはhigherとFlash Playerをダウンロードしている。
*タブレットもしくはモバイルでは受講することができません。
2. 学校でトレーニングを受ける
トレーニングはオンラインだけではなく、スマートサーブ公認の学校で受けることもできます。
スマートサーブを取得するためのクラスを開いている学校一覧を参照ください。
スマートサーブ公式のホームページによりますと、授業と小テストを含めた3~4時間のクラスがあり、その価格や行程などは学校によって異なります。
全過程は4〜6週間、小テストの合格は80%以上が必須となります。
スマートサーブ取得までの流れ
オンラインもしくは学校でのトレーニングコースを全て受講すると、いよいよ本試験を受けることになります。
学校では、試験官の元でテストを受けることになりますが、それはオンラインでも同様です。
それではどうやって、オンライン上で試験官による監督を受けるのか?
ここでは、オンラインでのスマートサーブ取得までの流れを説明します。
1. オンラインでトレーニングコースを受ける。
受講は全部で5つ。ビデオ講習になっていて、公式サイトによりますと、一つのコースが約45分となっています。
各コースを終える毎に小テスト(Quiz)があり、80%以上合格しないと次に進むことはできません。
Module 2 Alcohol and the Law(+Quiz)
Module 3 The Effects of Alcohol(+Quiz)
Module 4 Maintaining a Safe/Enjoyable Atomosphere(+Quiz)
Module 5 Alcohol Retail Training(+Quiz)
*トレーニング内容の例
photo from Smart Serve
公式のホームページには、全てを終えるのに約4時間ほどかかる、とされています。
(個人差はあります。ちなみにLTスタッフが受けた時は、半日ぐらいかかりました…。)
また、トレーニングコースを1日で終える必要はなく、都合に合わせて何日かに分けて受講することも可能です。
ただし、トレーニングコースの有効期間は30日になりますので、期限切れにご注意を。
2. オンラインでテストを受ける。
オンライントレーニングの受講が全て終わると、テストを受けることができます。
テストを受ける際に、カンニングなどの不正を防ぐために、試験官とカメラで繋がるように指示があります。
そのため、テストを受ける前に以下の準備をしておきましょう。
・ウェブカメラ、イヤフォン、マイクなどを準備する。(なければウェブカメラのみでOK)
・スマートフォン、ノート、メモなどは片付けておく。
・パスポートもしくは学生証など、本人確認ができるものを準備しておく。
全ての準備が終わったら、画面の指示に従ってプログラム(チャットツール)をダウンロードします。
ダウンロードしたプログラムを実行すると、自動的に試験官に繋がります。
*ただし、混雑時には最大30分以上待つ場合がありますので、その間パソコンをシャットダウンしたり、ブラウザを閉じないように注意してください。
担当の試験管に繋がったら、本人確認や机の上にカンニング行為に繋がるものはないかなどの確認があります。
それらが終われば、試験官がブラウザを遠隔操作してテストページに移動し、テスト開始となります。
テストは全て選択問題です。各問題一度送信を押すと、前の問題には戻れませんので、次の問題に行く前に見直しはしっかりと行うようにしてくださいね!
3. テストの合否とテスト終了後
全ての問題が完了すると、最後に点数が表示され、その場で合否が分かります。
本試験の合格も80%以上。そのチャンスは2回まであります。
2回のテストが不合格になってしまうと、またお金を支払って、トレーニングコースからやり直しになってしまいますので、頑張って2回で合格しましょう!
試験に合格すると、約2時間後にログインしたオンラインページにCertificate NumberとEffective Dateが表示されます。
その約3週間後、自宅に実際のカードが届けられます。
スマートサーブの取得はお早めに。
スマートサーブの取得方法、いかがでしたでしょうか?
LTスタッフがレストランで働いていた時、時折、監察官の人たちがサーバーがスマートサーブをちゃんと所持しているのか確認に訪れていました。
その際、スマートサーブが提示出来ないと罰則対象になりますので、ご注意を!
photo from Smart Serve
もし飲食業で働きたい方は、スマートサーブの取得はお早めに!