カナダ・アルバータ州の山火事について私たちが知っておきたい10のこと

   
  

ネットニュースや新聞、TVでも連日報道されているのでご存知の皆さんも多いと思いますが、アルバータ州フォートマクマレー市周辺で大規模な山火事が続いています。

今回は、「トロントで暮らしている私たちがフォートマクマレーの山火事について知っておきたい10のこと」として情報をまとめてみました。

 

1.アルバータ州フォートマクマレー市

「カナダのエネルギー州」として知られるアルバータ州にあるフォートマクマレー市。

オイルサンド(油砂)生産の中心地として石油関連施設も多いため、今回の火災では従業員の避難に伴ってオイルサンドの生産が中止されました。

このことで、一時カナダの石油生産の4分の1が停止するなどカナダ経済への影響も懸念されていましたが、生産施設に迫っていた火勢が遠ざかりつつあり、徐々に生産が再開されているようです。(5月11日現在)

 

2. 約10万人が避難→火災による死傷者は無し

山火事が発生したのは、2016年5月1日(日)。

乾燥した空気と熱波で拡大した炎は近くにあるフォートマクマレー市に広がり、約9万人の全市民に避難命令が出されました。この迅速な措置のおかげで、幸いにも火災による死傷者はいないそうです。

さらに周辺住民も含めて約10万人が避難。地上では700人以上の消防士が消火活動に当たり、空からの消火には29機のヘリコプター、13機のエアタンカーが投入されています。(5月11日現在)

 

3.東京都とほぼ同じ面積が焼失

今のところ市街地の大半は無事のようですが、それでも民家の約2割が燃え、現在までに焼失した面積はおよそ22万ヘクタール。
これは、東京都とほぼ同じ面積に当たります。

約30万ヘクタールの土地に消失の可能性もある、との見方も出てきています。

 

4.損失額が60億ドル(約6430億円)に達する恐れ

今回の山火事の損失額は、カナダの歴史上で最も大きなものになるだろうと言われています。

モントリオール銀行(BMO)のアナリストの試算によると、損失額は合計60億ドル(約6430億円)に達する恐れがあるとの見方も出てきています。

また、アルバータ州のノトリー州首相は避難民に対する緊急資金援助として州政府から約1億ドル(約80億円)を拠出することを明らかにしています。

 

5.今回の山火事の原因は?

今回の山火事の原因は残念ながらまだ分かっていません。
ただ、雨がしばらく降らず森林が乾燥していたことと強風にあおられたことで、燃え広がるスピードが早くなったとだけ言われています。

So so so sad praying for all of Fort Mcmurray #fortmcmurray

Morgan Lussierさん(@morgan3153)が投稿した写真 –


 

ちなみに一般的に山火事が起こる原因は、主に2つに分かれると言われています。

1. 落雷や太陽熱などによる自然発火
2. 人間による焚き火やタバコの火の不始末、花火や火遊び、放火など

原因が分かっているものの大多数は人間の不注意で起こっています。
 

6. 被害は今後も予測がつかない状況

フォートマクマレー市に迫っていた火はいまだ手に負えない状態で、今後の天候や風向きでどのようになるのか予測がつかない状況です。

消化当局によると「山火事を全て消火するのには数ヶ月はかかる」という見通しも出ています。
山火事についての最新情報は、以下のサイトで随時アップデートされています。

Alberta Agriculture and Forestry
アップデート情報
山火事の状況が分かる地図

 

7.WestJetとCanadian Northが避難民のために異例の措置

大勢の方が避難することになった今回の山火事。
もちろん人だけではなくペットも避難しなければなりませんでした。

通常飛行機ではペットをケージに入れて預けることになっていますが、逃げる住民にとってケージを取りに帰るのは不可能。そこでWestJetCanadian North航空の2社が異例の措置をとりました。

避難民のために、ペット同伴客室搭乗を許可したんです。

And we are evacuated….again!! #yyc bound!!! #madeitout #enroutetosafety #ymmevacuees #ymmfire #labsofinstagram #rescuedogs

Amanda Wegerさん(@its_none_of_your_fitness)が投稿した写真 –

この迅速な特例対応にSNS上で多くの方から賞賛の声が送られました。

 

8.シリア難民の皆さんが支援活動を開始

2015年にカナダがシリア難民を受け入れたことを皆さん覚えていますか?
ジャスティントルドー首相がトロントの空港で自ら出迎えたことも記憶に新しいです。

そんなシリア難民支援グループ・カルガリー支部の皆さんが、以下の投稿がきっかけで「今度は自分たちがカナダに恩返しをする番だ」と支援活動を開始しています。

ダウンロード (3)

photo from Syrian Refugees Support Group Calgary

(意訳)
カナダ人は私たちに全てを与えてくれました。そして今度は私たちが家など全てを失ってしまったフォートマクマレーの人たちを助ける番です。

 

9.私たちには何ができる?募金ができるところ4つ

トロントにいる私たちにできること、それは支援のために行動することかもしれません。以下はフォートマクマレーのために募金ができるところの一例です。

1. カナダ赤十字
Banner-AFA+v3+Main+ENphoto from Canadian Red Cross

2. Safeway

 

3. 7-Eleven Canada

4. Loblaws

 

10.どこでも山火事は起きる

最後になりますが、
熱波や雨が降らない”日照り”状態が続くと、森林火災が起きやすくなります。
オンタリオ州だって例外ではないんですよね。

 
今回のアルバータ州の山火事を他人事とせず、避難民の皆さんが一日も早く元の生活に戻れるように何かしらのカタチで支援ができたらいいですね。
助け合いが大事です。

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